高岡 本州
代表取締役会長兼社長

一人ひとりの挑戦が、
“エアウィーヴ”というブランドをつくる。

提供したいのは、高品質な“睡眠”。

私が当社を立ち上げた理由、それは、お客様に良い眠りを提供したいと思ったからです。従来この業界は、寝具を売ったらそれで終わり。つまり売り切りが普通でした。私はそこに違和感を抱いていたのです。本当に大事なのは販売した寝具でお客様がどのように寝ていらっしゃるのかではないのか、と。

そこで、寝具を通して人々に快適な睡眠環境を提供することをミッションとし2007年に寝具の販売を始めました。これが企業理念である『The Quality Sleep 眠りの世界に品質を』へとつながるわけです。

前例のないことを、地道にやり続ける。

こうした考え方は一般的な寝具メーカーとは全く異なるもの。当社は、技術、売り方、ブランディング、チャネルの構築など、あらゆる面で新しいやり方を寝具業界に持ち込んできました。

業界で初めてマットレスの中材に樹脂(ポリエチレン樹脂)を採用し、質の高い眠りを提供するために“睡眠の研究”を始め、最近ではマットレスを3分割し、体形に合わせて硬さを組み替える“個別仕様化”を提案しています。

前例のないことを着実にやり続けてきた結果が今日の成長につながったのです。だからこそ私は『変化への挑戦』をもっとも重要視しているのです。

“挑戦”は、普通の状態では生まれない。

通常の仕事というのは、ある程度先の姿が推測できますよね。つまり、今日の仕事から2週間後や1カ月後の仕事がだいたいイメージできる。こうした連続的な仕事からは、“挑戦”は生まれません。挑戦とは、日常的ではない非連続的な仕事の中から生まれるものです。

例えば当社は、2021年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、選手村に全1万8000床にエアウィーヴの寝具を提供しました。3分割の個別仕様化できるマットレスです。さらに、『マットレス・フィット』という体形を計測して最適な寝具の硬さパターンを導き出すツールの開発も行い、現地で実施しました。

寝具の提供が決まった2016年、その時期にはまだ3分割の個別仕様化できるマットレスは一般発売しておらず、正直かなり極端で飛躍した目標でした。多くの社員は想像すらできなかったと思います。しかしこうした高い目標を立てることで、かえって、みんなが少しだけ背伸びして頑張れる。これが、社員や会社の成長にとって必要なのです。当社では、新入社員やベテランに関わらずこうした挑戦が日々、日常的に生まれています。

ブランドづくりには、すべての職種が必要不可欠。

“ブランディング”もエアウィーヴが重要視していることのひとつです。百貨店やモールなどの販売現場はもちろん、ECサイトやテレビ通販など、お客様にエアウィーヴという会社やブランドを知っていただく接点はすべて、自分たちでコントロールしています。モノづくりと同じく、まさに生命線なのです。

このブランディングは、決してブランドロゴやCM、広告だけで成り立つものではなく、すべての社員が関わってきます。直接お客様とお話しをする販売員はもちろん、製造職においても、生産ラインを安定化させ質の高い商品をお届けするミッションがあるわけです。物流も、営業も、コーポレート部門も、当社では『エアウィーヴ』というブランドを構築するために、どの職種の社員も“挑戦”が求められています。

“未知”への挑戦に、粘り強く取り組む。

おかげさまでエアウィーヴは、コロナ禍においても年10%近い増収増益を達成しました。これも高品質な睡眠を提供するために寝具の価値を高め続けてきた結果です。

当社は、今後もまだまだ未知へのチャレンジを続けていきます。海外展開の加速、ウェルネス分野の拡大、環境に優しい素材を用いた商品の開発など、まだまだやるべきことは盛り沢山です。その中でチャレンジ精神を持って前のめりになれる方が当社には必要となります。

また、新しい挑戦をするということは、失敗をするということでもあります。私たちも会社を立ち上げた当初は、品質が安定せず、試行錯誤を繰り返しました。工場を稼働しても商品が売れないので、工場の草むしりばかりしていたのを覚えています。もちろん、赤字続きでした。それでも、地道に粘り強く、失敗してもくじけずに挑戦を続けたことが成功につながったと私は考えています。

皆さんの中から、是非このように、経験のないことに意欲を持って取り組める方に仲間になっていただきたいです。あなたの挑戦が、エアウィーヴというブランドをつくります。